巷では新作のガレリアが出ていますが、ちょっと前のセールで買った過去のシリーズにあたる「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」をクリアしました。
いつもの如く今更感はありますが、セールでついに買ったという感じなので…新作前に予習にいいんじゃないでしょうか。
レビューではちらほらエラー落ちするという記述がありますが、クリアするまで一度も不正終了することはなかったです（PS4コントローラー使用）。
ルフランの迷宮はジャンル的にはダンジョンクロウルというウィザードリィや世界樹の迷宮のようにキャラクターを作ってダンジョンに潜って攻略するゲームです。
自分は過去に３DSで世界樹の迷宮シリーズをやり込んでいたり、つい最近にも英語版マイトアンドマジック７をクリアしたように、この系統のゲームが大好きです。
しかし、ルフランの地下迷宮ではダンジョン探索のゲーム部分とは別に非常に凝ったストーリーが存在していおり、ただダンジョンを探索してクリアするゲームとは一味違う仕上がりになっています。
ストーリー部分はひたすらシリアス。登場キャラは可愛いキャラばかりですが、ストーリー部分はかなりダークで陰鬱。絵柄に騙されると痛い目を見るかも知れません。
ゲーム部分には日本一ソフトウェアお馴染みの訳わからない唐突なギャグやユーモアも盛り込まれており、少しはリラックス出来る要素もあります。
このストーリー部分は人によって感想が分かれる部分だと思います。物語自体もスッキリした話ではなく暗い話なので余計に好き嫌いが分かれると思います。
そして、このルフランの迷宮では、迷宮を攻略するプレイヤーキャラは人間ではなく人形という設定。
人形なので当たりどころが悪いと手足が飛びます。雰囲気はあるけど結構面倒くさい要素。
最終的にはキャラがガウンという連隊を組んですんごい量のパーティになります。
まさに「魔女ノ旅団」。
戦闘に出る本体が５ｘ３体。表に出ないサポーターという裏方仕事も存在していて、合計するとなんと３０体以上で構成。
ダンジョンに潜るゲームでこの人数は空前絶後。これは未だかつて無かったと思います。
一気にパーティ人数が増えるのではなく、最初は３人から徐々にパーティ人数が増えていきます。
ゲームが進むたびにパーティが賑やかになっていく過程は本当に面白かったです。この複数PT構成はアイデア賞ものでさすが日本一ソフトウェアといった所。
しかし、ゲームが進んで人数が増えるにつれて一つの戦闘時間が長くなると色々なところで大味に。
エンカウントが非常に多く、戦闘では複数の敵が全体攻撃を連打してくるのを延々と眺めているだけの時間が増えてくるため終盤はかなりダレました。あとは敵が雑魚であっても攻撃を無効化してくるガード率が異様に高く、ガードされまくりでさらにテンポが悪くなる一方。
ここをどうにかしてくれれば本当に神ゲーになったと思いました。序盤は楽しかったけど、終盤のフルパーティーになってからは延々と敵の全体攻撃を眺め、こちらの攻撃はガードされまくりで中々終わらない戦闘になり、折角の大人数も活かしきれてない感じでした。
不満点は上記に加え、もう一つ不満点はゲーム内依頼で換金用アイテムを要求される点。かなり後になってずっと前に手に入れたアイテムを要求されることもあって物を売れなくなってしまい、何のための換金アイテムかと困るだけでした。
あとはほぼノーヒントのボス対策方法。ネットで調べれば一瞬で解決ですが、ノーヒントだと分かるかこんなの！が色々あります。
そんな不満はありつつも真エンドまでクリアしました。終盤ダレるという細かい不満はあったものの、ストーリー部分も含めて非常に面白かったです。
感想はゲーム部分はこういうゲーム（大人数でダンジョンクロウル）だと分かって購入する人にとってはかなりの良作ゲームだと思います。ストーリー部分は好き嫌い分かれると思いますので、嫌いだったら残念ということで…。
もう新作も出てますが、ゲーム的に古臭いわけでもなくUIの基本はきちんと押さえているので今からでも十分に遊べるゲームです。…大人数なのでどうしてもキャラ管理は面倒になりますが…
ダンジョンクロウルという時点である程度一般向けではないので、こういう系統と絵柄が嫌いではないユーザーなら一度プレイして損はないという感じでした。
