つれづれなる日記

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フリーゲーム:「Cataclysm:Dark Days Ahead」をレビュー

なんとなく面白いゲーム無いかなとネット巡っていたら中々に面白いフリーゲーム「Cataclysm:DDA」を知ったのでプレイしたら中々面白かったです。最新の開発版ではデフォルトで有志翻訳による日本語が入っている位には人気あります。

このゲームは過去にElonaの記事を書きましたが、あの系統のNethackによくあるポストアポカリプスなゾンビを加えたゲームなんですが、色々なことが出来て非常にカオスで面白いです。ただ、その操作をキーボードで行うので、慣れていない人は慣れるまでが大変だと思います。重要なことなので最初に書きますが、キーボードの「<」「>」は多用されます。Shit押しながら「ね」か「る」のキーなのですが、最初の世界を生成するときにもこのキーが使われており、これを知らないとゲーム開始すら出来ないので注意です。


現在の安定版は0.Cですが、これは数年前にリリースされたもので、現在は新要素盛りだくさんの開発版(Experimental Builds)である0.d系統をプレイするのがお勧めです。新要素盛りだくさんでこちらでないとデフォルトで日本語化に対応してません。非常に精力的に更新されており、一日に数回バージョンアップすることすらあります。かなり操作が複雑なわりに説明は少ないので、日本語のWikiを一通り読んでおくのがお勧めです。


それで、どういうゲームかといえば、何も物資の残ってないシェルターからスタートしても、窓にあるカーテンを剥いで裂いて(切断可能アイテムが必要)布を作り、それから寒さを凌ぐ衣服を作る。近くにあるテーブルを叩き壊して木の棒を作って、それでロッカー叩き壊して武器になる簡易バール製作する。周囲の殆どのオブジェクトが素材になるという、ほんとうの意味でサバイバルしています。食べれるものはなんでも食べれる(意味深)という、本当にサバイバルしているゲームです。

シェルタースタートではこんな感じに普通に見ても何もないのですが、少しプレイすると資材の宝庫と気付くので本当に良く出来ていると思います。しかし、金物を扱うには炉をつくって、るつぼ、金床、はんだごてや溶接機、レンチなどの金属加工ツールを自前で用意する必要があり、これがまた非常にサバイバル感を出してます。あとターン制でリアルタイムではないので、ゆっくり考えられるのが良いです。



なお、舞台は近未来のニューイングランドで、非常に寒い地域でして、ゲームにもそれが反映されてます。ゲームスタートしても、急いで衣類つくって厚着しないと春でも凍傷で致命的になるくらいです。

その後は、普通に人間として生きていくのも可能。武術を覚えて格闘で戦うことも、体に機械を埋め込んでサイバー化したり、変異して怪物化したりも可能と何でもありな世界になっています。クエストで復興拠点をつくったり、農業をしたり大型車の移動拠点をつくったりで全要素をプレイしつくすのには数年かかるのではと思います。


様々な要素がMODによってオンオフできて、気に入らない機能は気軽にオフにできるのも大きいです。倒しても死体を潰さないと復活するゾンビの機能をオフにしたり、煩わしい栄養要素をオフにできたり。逆にクトゥルフの神話生物を追加したり、ユーザーが用意した色々な機能も比較的簡単に追加できます。特にニューイングランドクトゥルフの色々な話の舞台になっており、そういういう意味では良いコラボだと言えます。


もともとは全要素がアスキーコードで表現されているゲームで、それをグラフィカルに置き換えているだけなので色々表示がおかしい部分も多いです。

地図はグラフィック版もこれですが、基本はこのアスキーコードで処理されてます。なので、斜め向いた乗り物とかはどうしてもおかしくなってます。今後変わるかもしれないですが。



やれることが非常に多く、キーボードの大半に機能が割り振られているため、覚えることが多くて大変ですが、操作しやすいように片っ端から変更すれば操作しやすくなります。「Joykey」を使えばある程度ジョイスティックでも操作可能になるのではないでしょうか。やればやるほど味が出るいいゲームで今後のアップデートに期待です。