つれづれなる日記

海外ゲーム紹介&プレイ中のゲームブログ。ついった:https://twitter.com/hiirosou 動画投稿もしていたりしていなかったり…

良いゲーム、ダメなゲームと、日本では名作が生まれにくくなった訳

これは、緋色が考えている「良いゲーム」と「ダメなゲーム」の基準です。人によって色々違うと思います。緋色って奴は、こんな考え方しているんだなぁと思って下さい。



良いゲーム、ダメなゲームの基準は色々あると思うんですよ。


良いゲームという物に関して、ひとつ断言出来ることがあるとすれば「制作者(会社)が、本当にそのゲームが大好きで大好きでたまらなくて作ったという『愛』が感じられる」ということですね。大作RPGでもバカゲーでもニッチなゲームでもです。


代表作を挙げたら、言うまでもないですけど「Skyrim」です。あれほどスタッフに愛されているゲームないだろうって位ですね。好きでなければ、あれほどのもの作り込みを作れるはずが無いです。

Minecraft」は、最初はそうでしたけど、もうノッチ氏がやりたいことはやり尽くした感じですね。今はもう開発者のノッチ氏はほとんど関わってないんだっけ…今は若干、どこに向かっているんだろうみたいな感じですけど、完成されている基本コンセプト部分はそれはもう素晴らしいです。
地球防衛軍」もその中に入ると思っています。

そういう愛が感じられる良作ゲームってのは、無名メーカ-製作で最初は売れて無くても、口コミとかでジワ売れするものです。



逆にダメなゲームは「好きでもないのに、とりあえず売れるような要素(続編だとか、萌えとか)を入れてみたもの」ですね。まぁ、日本に氾濫してますけど、最近ならト○トワですか。あまりにも辟易するような萌え押しで、『萌え路線押し出せば釣れるんじゃない?』っていう思惑が見え見えで、3Dゲーム時代、このご時世にPS3で2D手抜…おっと、いけない。こう言うのも好きな人いるしね。


最近の日本はぶっちゃけ「萌え入れれば売れるだろう」とか「有名歌手とタイアップ」「なんでもかんでもソーシャル化」みたいな、安易に、ゲームとは関係無いところで、入れとけば売り上げあがるだろう的な物ばかりを入れて、肝心のゲームそのものが疎かばっかりだからです。しかもDLC商法…別にDLCを否定しているわけではないんですけど、ゲーム自体にデータあるのにキーのみ買わすとか、あんたら、プロとしてそれでいいの?…状態です。色々Skyrimを見習え!




次に、良いゲームというものは、俗に言う同人とかインディーズからポロっと出てくることが多いんですけど、日本の場合、そこにとにかく問題があります。
任天堂ソニーといった家庭用ゲームハード会社が幅を効かせて、PCゲームという存在を日本から駆逐していったため、日本でインディーズ系からのし上がるクリエイターの誕生が困難になってしまったという事です。そりゃ、ハード通さないと儲からないしね。自分も任天堂ソニーならPCゲーム駆逐する。


大体、個人や数名のサークルがゲーム作るなんてPCでないと無理ですし、PC無くしてどうやってゲーム製作過程を学べって感じです。ゲーム審査を通さないゲームは『同人ゲー』と一緒くたにされ、なんかもう変なオタクがプレイするものと一般認識されてます。まぁ、大体あってますけど、そういう土壌を作ったもの日本です。

そんなニッチ市場ではろくなクリエイターが生まれない土壌になってしまい、日本でPCゲームで出る物と言えば、家庭用では絶対に出せない、つまりアダルトゲームばかり。これでPCゲーム=アダルトゲームという構図が徐々に生まれてきて、大人は敬遠してPCを子供に触らせない。そして、日本のアダルトゲームは無駄にクオリティ高い。どうしてこうなった…。
外国は子供もPCゲームも結構普通にやるので、Hentaiゲーム=日本代表みたいになってしまったわけです。だいたい合ってると思います。



あともう一つ、日本の大失敗といえば「ゲーム=子供のするもの」という土壌をつくりあげてしまった事ですね。そりゃまぁ、ロクに有給すら使い切れない真面目な国民性だと、ゲームはそうなってしまいますよね。任天堂はWiiでその辺りを思い直して成功しましたけど、正直、カジュアルなものだけで終わってしまい、根本的な解決とかには至って無いわけで。



それに対し、海外は子供もPCを使ってゲームするので、PCを扱える。そして大きくなったらPC使ってゲームを作ろうとする子供達も多いでしょう。クリエイターだってどんどん生まれる。もう下地が違います。


海外では、まぁ、もちろん日本とそれ以外ではすでに圧倒的なシェアの差があるわけですが、普通に色んな零細ゲームメーカーがどんどんPCでゲームを発表し、売れて大きくなるというのが日常的に行われています。


そりゃ、PCを駆逐してまで家庭用ゲーム機に囲い込み必死の日本が勝てるわけがない。
しかも、今述べたとおり発売日をわざわざ日本のコンシューマで発売後まで延期させるというようにPCゲームを売らせまいとする日本ハード会社の囲い込みが行われているので、いつまで経ってもPCゲームは普及しないわけです。



ぶっちゃければ、日本で名作が出来なくなったのは、自分自身で首を絞めた自業自得な結果と言えると思っています。んで、ろくなクリエイターが生まれないから、やることと言えばリメイクリメイクリメイク。もう負のスパイラルですよ。まるで若い才能育たないですよ。


海外もそれを知っているので、PCゲームの場合、ほとんど日本を相手にしない。たまに日本語化されると、それは日本の会社が翻訳するので、それだけで+3000円とか酷い場合は+5000円以上という、開いた口が塞がらないほど見事な中間搾取です、本当にありがとうございました状態です。


その膠着した日本のPCゲーム事情に風穴を一発開けるかも知れないのがMinecraftと思ってます。日本語対応で中間搾取無いし、自分が動画のテーマに選んだもの、そういう事情があったりなかったり。いや、でも、マジ面白いんですよ。友人2名にもプレゼントした(そして今でもハマっている)位に。あとは購入手段が何とかなれば…とは思うんですけどね。



まぁ、日本と海外では、もう根本的な国民性の違いで、同じゲームでも売れる売れないの差が激しいってのもあります。日本ではRTSのようなガチ対戦ゲームとか売れませんよね。まぁ、そもそもRTSはコンシューマでは操作しきれないってのもあるんですけど、それよりもモンハンのようにみんなで協力して敵を倒すってのが売れます。こればっかりはもう、どうしようもない。けど、そこを何とかするのがプロでしょう! がんばれ!!



あと、自分は「萌え」とかも好きですよ。「ドリームクラブ」とか、もう突き抜け過ぎてて良いですよね…自分で買ってプレイしたいとは思わないけど、作業中にニコ動で実況とか見て笑ってます。買って無くて申し訳ないけど、あれほど他人のプレイが面白いゲームも無いと思う。
ただし、それはゲームとしての質が伴っている場合です。ここ数年の日本のゲームは質もろくに伴わず、ただそれだけで売ろうとか考えているゲームが多すぎて辟易しているという感じです。