つれづれなる日記

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RTSで強くなるには… ミクロ(micro)とマクロ(macro)編

RTS大好きな自称RTS普及委員会の緋色による、RTS入門第二回。

RTSで強くなるにはどうすればいいのかを考えてみた。一応、対人を想定している。

Starcraftに関しては、1はやったことは無く2から入った派だけど、数年前、Age of Empire3でマルチプレイしていて、その頃、かなり考え込んだことがあった。そのときは、仕事が忙しかったので、仕事の合間とか、ぼーっと考えることは多かったけど、肝心のゲームがろくにできず、気づいたらもうマルチやってなかった、みたいな感じだった。


RTSでは、強くなるには”効率的操作”と、”戦略の組み立て”を理解することが大事である。これはミクロ(マイクロ)と、マクロとも呼ばれるし、分かりづらいなら、手を動かすか、頭を動かすか、と考えてもいい。

しかし、あまり具体的にミクロとマクロは、こういったもの、というものが決まってなく、人によってまちまちな違う部分があり、あくまで緋色の説明としておく。

※なお、ネットゲームのように、ある一連の複数にまたがる動作や行動を一括登録して利用するのもマクロと呼ぶが、ここでのマクロとは意味が違うので注意。


ミクロの説明:

主なものとして、実際に兵がぶつかった時、細かく上手に操作する技術。
一番分かりやすいのが、接近専門の兵に、遠距離の兵が常に間合いを取って一方的に攻撃を加える「引き打ち」である。何も操作していないと、遠距離の兵は棒立ちなので、いつかは接近専門の兵に接近されて被害を受けることになる。遠距離の兵を自分で操作して常に距離をとることで、一方的に攻撃を加え続け、被害を少なくしたり、もしくは無くすことが可能である。上級者は、見ていても分からないほど高速で、信じられないほど細かく、的確な操作をする。


もうひとつとして”効率的操作”を考えるのであれば、マウスやキーボードを使用して、どれだけひとつの作業を素早く終わらせるか、も含まれる。微妙なところだが、ここでは含めておく。
例として「家を建てる」という作業を行うとき、操作の上手な人は1秒どころか、ミリ秒単位で終わらせる。下手な人は、5秒とかかかる。RTSにおいて内政と戦闘は両立しなければならない。戦闘中、お互いに家を立てる必要が出来たとき、上手な人は一瞬で完了して戦闘に戻る。下手な人はもたもたして、数秒の間、先に兵の操作に戻ってきた人に、最悪やられ放題になってしまう。結果、戦闘にも内政にも遅れが出る。
こういった作業を素早く行えるようホットキーグルーピング行動予約というものが用意されており、これを使いこなすかどうかも効率的操作に関わってくる。このあたりは説明すると非常に長くなるので、いずれの機会に。


マクロの説明:

マクロとは、たとえば、相手が地上しか攻撃できない兵士ばかりつくっているなら、空を飛んでいる兵を作って敵に一方的な攻撃を加える。というような、あまり操作には関わらない部分で相手より優位に立つ戦略的要素である。対戦相手との読み合いといった頭脳戦の部分が含まれる。

実際に兵同士がぶつかるまでの行動、と言ってもいいかも知れない。

となると、もちろん内政もマクロに含まれる。
対戦相手は、兵を作らず内政拡大のみしているから、早期ラッシュで終わらそうと考えるのもマクロだし、逆に、中盤移行相手より優位に立とうと内政を拡大するのもマクロである。戦闘において、相手とまったく同数の軍隊なら、丘の上から先制攻撃しようとか、兵を分けて挟み撃ちのために分けて配置するといったこともマクロに含まれる。

ただし、実際にぶつかって、細かく兵士を操作するようになったら、そこはミクロである。こちらの軍を2つに分け、敵の軍隊の硬い前衛だけを引き付けて、がら空きになった後衛に別働隊をぶつけるというのは、ミクロとマクロが同時に行われている。
戦闘が始まってからの兵士の補充に関しても同等である。戦闘しながら、追加兵士を生産するミクロ、そして相手の兵より相性の良い兵を選ぶマクロ。
相手の内政にちょっかいをかけるハラスはマクロであるが、どれだけ上手に操作して相手にダメージを与えられるかは、ミクロ操作とマクロ判断が関わってくる。

ちょっとこの切り分けが難しいので注意してほしい。

上級者はミクロとマクロの両方から判断し、最高の結果になるように操作しており、相乗効果が加わってとてつもなく強くなる。


プロを見たらわかるとおりミクロとマクロの「どちらも大事」である。「どちらが大事」でなくて「どちらも大事」である。


このミクロとマクロ…つまり、手や頭を動かす段階で個人による差が現われるわけで、これが強さに関わってくる。


多少、操作が下手でも、相手より有利な内政や軍を用意することで有利に立つマクロ寄りの人もいれば、兵の軍量は負けていても、操作や状況に応じて必要とされる作業を上手に行うことで、有利に立つミクロ寄りの人もいる。
なお、他人の試合を見ているのが楽しいと言う人はマクロ寄り、そんなことより自分でプレイしようぜ!って人はミクロ寄りの場合が多い。


ゲームを繰り返しプレイしているうちに、ミクロとマクロとも徐々に上達していくが、それでもいつかはこれ以上のレベルの相手に勝てないといった壁にぶつかる。

その時、ミクロ寄りの人はもっとマクロの研究をしよう。マクロ寄りの人はもっとミクロの練習をしようということになる。
勘違いしてはいけないのは、よほど才能の無い人以外は練習すれば誰にでも到達できるレベルというものがあり、そこまでいければ中級者から卒業できる。初心者から中級者は、まず基本的なことが足りない事が多く、ちょっとした練習や戦略を練ることでなんとかなるレベルである。
しかし、その更に上の上級者やプロはミクロとマクロ両方が限界に近いレベルまで到達しており、その状態でのミクロとマクロの能力のほんの僅差が勝敗を分ける。ここで、初めて「才能」という言葉を使っても良いと思う。


初心者や中級者の「足りない」と、上級者の「足りない」ではレベルは別次元である。

よく「ミクロとマクロを論じるのは、上級者になってから」と言われるが、それがこの由縁である。
別に初心者でも、中級者でも論じるのは構わないと思うのだが、上級者からみたら「基本が出来ていない分際で、何寝ぼけた事言ってるんだ?」と言うことになる。
別にお願いしてもいないのに、親切に上級者は茶々を入れてくれる事が多い。よく見かける光景であり、今後も廃れることはないだろう。生暖かく見守ってみるのが楽しくてオススメである。


ミクロに関して論じられる際、操作量(APM)に関しても論じられる事が多い。
素早いマウス操作、キーボードさばきといったものは、一朝一夕で伸びるものでなく、元々の慣れ、継続的に訓練などをしないと向上しない。
マウス操作、キーボード操作の得意な人は、ゲームをする以前からアドバンテージを持っていることになる。


ちなみに、プロのAPM参考動画>http://www.youtube.com/watch?v=zmYhX8fjmo8


ミクロは、実際にゲームを繰り返して練習をしたり、特別な訓練をしないと向上しないものが多く、マクロは、実際にプレイするより、ゲーム全体的な流れを分析し、知識を得て理解することで向上することが多い。


ここで、操作量の差による問題が起きる。操作量の多い人が、対空ユニットが足りてないことに気付いたり指摘され、今後増やしていくのは簡単だ。

しかし、操作量が足りてないと、いくらシステムを理解しても操作が追いつかないのである。「引き打ち」というものが分かっていても、実際には使えないなんてザラである。
それでも、システムを理解することである程度の向上は可能だ。まず最小の動作で最大の効率を出す様々な短縮操作を覚えることである。ショートカットやグルーピング、行動予約などである。これができるようになるだけで、操作量は劇的に向上する。それによって出来る余裕を使って軍操作を多くして、偵察やハラスを増やし、余裕を持って行動できるようになることで上達していくことが多いが、最終的には、やはり操作量が足かせとなる。


ミクロとマクロ、どちらが欠けても上級者にはなれないが、ミクロが足りない場合、マクロを伸ばすのに比べて、相当な努力が必要である。


これは、RTSというシステム上、絶対なので、理解しておかねばならないことである。